【4月2日 AFP】国際モーターサイクリズム連盟(FIM)は1日、世界ロードレース選手権(WGP)のMotoGPクラスに参戦しているアプリリア(Aprilla Racing Team Gresini)のアンドレア・イアンノーネ(Andrea Iannone、イタリア)に対し、ドーピング検査で陽性反応を示したとして18か月の資格停止処分を科したと発表した。処分期間は2019年12月17日から2021年6月16日まで。

 30歳のイアンノーネは、昨年11月3日のマレーシアGP後に行われた抜き打ちの尿検査でアナボリックステロイド(筋肉増強剤)に陽性反応を示した。

 FIMは食品汚染の可能性を認識しており、アプリリア側はスポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議を申し立てるつもりだと述べた。

 これにより、イアンノーネはシーズン最後の2戦のマレーシアGPとバレンシアGPで失格となったが、いずれも完走しなかったため、43ポイントを挙げた総合16位という順位に変わりはなかった。

 イアンノーネは伊スカイ・スポーツ(Sky Sport Italia)に対し、「彼らは過失による汚染について言及し、一方では私の無実を認識しているが、資格停止処分を受けたのだからわれわれの負け」とコメントした。

「だが、もっと悪い結果にもなり得た。できるだけ早く復帰できるよう、これからすぐにCASに異議を申し立てる」 (c)AFP