【4月5日 CNS】4月4日は陰暦の「清明節」に当たる。市民らがみな墓参りに行き先祖供養をする日だ。香港特区政府は先日、新型コロナウイルスの感染リスクを下げるため、市民に対して清明節の墓参は当日に集中せず、ピークをずらすよう呼び掛けていた。先月29日朝、香港柴湾にある墓地「華人永久墳場」では、市民らが政府の呼びかけに応え、週末の時間を利用し、色とりどりの紙銭を燃やして先人の供養を行っていた。

 香港特区政府は、3月29日以降、公共の場所において4人以上の集いを禁止し、墓参りもその対象に含むとした。ただし、同居者同士による墓参りの場合はその限りではない、としている。

 墓地では、多くの警官が違反行為の監督・検査を行っていた。市民らは感染予防のため、人が多く集中せず、1列の墓には1~2家族だけが入り、互いの距離は1.5メートル以上保つように務め、香をたく場所にも長い列はできていなかった。

「華人永遠墳場」委員会の広報担当者によると、墓地内では繰り返し政府通告を放送し、市民が感染対策と清掃をしっかりと行い、集まりすぎないよう呼び掛けるとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News