【4月6日 CNS】中国・広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)の広州南駅には「湖北のみなさん、おかえりなさい!」と書かれた大きな横断幕が張られていた。3月29日午後3時、556人の乗客を乗せた専用列車が到着。列車から降りてきたのは湖北省(Hubei)天門(Tianmen)から広州市などで働くためにやって来た出稼ぎ労働者だ。

 湖北省の新型コロナウイルスの感染状況の好転に伴い、広東省の低リスク地区では、出稼ぎ労働者が戻ってこられるよう徐々に準備を始めた。湖北の出稼ぎ労働者の「後顧の憂い」を取り除き、企業側の経営再開を後押しするため、広州市は3月29日から4月末までの期間、各部門が連携し、特別支援活動を行う。労働者らに対し、宿舎内の生活から仕事に至るまで、全方向サービスを提供するとしている。

 駅の外には、各仕事場に向かう専用バスが待機していた。労働者らを「ドア・ツー・ドア」で居住場所まで安全に送り届けるのだ。

 統計によると、広州市で働いていた登録済みの湖北省の労働者は64万4000人で、このうち24万5000人がすでに戻ってきており、あと40万人が広東に戻ってくる予定という。(c)CNS/JCM/AFPBB News