【3月27日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、ニューオーリンズ・セインツ(New Orleans Saints)のQBドリュー・ブリーズ(Drew Brees)は26日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の影響に人々が苦しむ中、チームが拠点を置くルイジアナ州で支援を必要としている市民に食料を提供するため、500万ドル(約5億5000万円)を寄付すると明かした。

 41歳のブリーズは、ハリケーン・カトリーナ(Hurricane Katrina)でニューオーリンズ(New Orleans)が甚大な被害を受けた2010年にも、第44回スーパーボウル(Super Bowl XLIV)でセインツを優勝に導いて第二の故郷の手助けをした。

 前週、5000万ドル(約55億円)でセインツとの契約を2年延長したブリーズは、新型コロナウイルスの感染者数と死者数がこの数日で急上昇している同州を妻ブリタニー(Brittany)さんと共に援助するつもりだと、インスタグラム(Instagram)で明かした。

「ブリタニーと私は500万ドルをルイジアナ州に寄付する」「今の最優先事項は、私たちのコミュニティーがこの難しいときを乗り越えられるよう協力すること」

「入念な調査と地元当局との話し合いの結果、私たちはパートナーと結集し、1日につき1万食以上をルイジアナ州の子どもや高齢者、困窮している家庭にできるだけ準備して届けようと思っている」「それぞれの役割を果たし、希望を持ち続け、一緒に乗り越えよう」

 ブリーズは同州で複数のレストランや配食サービスにも投資している。

 セインツのショーン・ペイトン(Sean Payton)ヘッドコーチ(HC)は、NFLで初めて新型コロナウイルス陽性となったが、すでに回復したという診断を受け元気だと明かした。

 20年目のシーズンに向けて調整を行っているブリーズは、通算パス成功数6867本、通算獲得距離7万7416ヤード、通算タッチダウンパス数547本というNFL記録を保持している。(c)AFP