独立ブランドになってから高級時計としての独自色を強めてきたグランドセイコー。今年はグランドセイコーが1960年に誕生してから60周年という大きな節目。人でいえば還暦、時計の秒針では1周というところだ。その新たなスタートを記念すべく開発された次世代ムーブメントによってコレクションが一段と活気を帯びている。ひとつは毎時3万6000振動のハイビートで80時間のロングパワーリザーブを実現した新しい自動巻きメカニカル、そして5日間へとパワーリザーブが向上した新型の自動巻きスプリングドライブだ。それぞれの記念限定モデルは高級感もまた格別だ。
60周年にふさわしい格調高いデザインは、伝統的な「セイコースタイル」を基本としながら、初代「グランドセイコー」の意匠も随所に生かしたもの。自動巻きムーブメントは、毎時3万6000振動で、80時間のパワーリザーブが備わる新開発の9SA5。イエローゴールド、ケース直径40mm、10気圧防水。世界限定100本。税別450万円。8月発売予定。
機械式の駆動方式とクオーツの高精度を併せ持つスプリングドライブを600m飽和潜水仕様のプロフェッショナルダイバーズに搭載。自動巻きスプリングドライブはパワーリザーブを5日間に伸ばした新型の9RA5。ブライトチタン、ケース直径46.9mm。世界限定700本。税別115万円。8月発売予定。
意外に知られていないことだが、海外での「グランドセイコー」の評判は年々上昇の一途をたどり、今や欧米の愛好家の間ではプレミアムウォッチにさえなっているからすごい! 60周年を記念する次世代ムーブメント搭載モデルでますます人気に弾みがつきそうだ。
ムーブメントは薄く、パワーリザーブは長く。60周年を祝うべく満を持して発表された新キャリバーはメカニカル、スプリングドライブともにGS史上最高スペックという正当進化! なかでもダイバーズはケースも当然薄くなり、着け心地もさらに上質に。今後の展開が楽しみだ。
文=菅原 茂(時計ジャーナリスト)/前田清輝(ENGINE編集部シニア・エディター[時計担当])
(ENGINE2020年5月号)
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