【3月25日 AFP】オーストラリアで昨年から今年にかけて発生した大規模森林火災のさなかに救出されたコアラ4匹が、このほど自然環境に戻された。

 4匹はシドニー西部のブルーマウンテンズ(Blue Mountains)から救出され、これまでタロンガ動物園(Taronga Zoo)で保護されていた。この間、「カーリー(Karlie)」と名付けられた1匹から赤ちゃんが生まれ、今回、親コアラと一緒に戻されている。

 自然保護団体「サイエンス・フォー・ワイルドライフ(Science for Wildlife)」の事務局長、ケリー・リー(Kellie Leigh)博士は、「大規模火災の後の自然環境においてコアラがどのように生きているのかが分かれば、個体数回復に向けて手掛かりが得られるかもしれない」と話している。

 映像は23日撮影・提供。(c)AFP