【3月25日 AFP】世界保健機関(WHO)は24日、米国での新型コロナウイルス感染者の急増を受け、米国が欧州に代わり同ウイルスの流行中心地になる可能性があるとの見解を示した。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)は昨年12月に中国で始まったものの、流行の中心地は以降、アジアから欧州へと移っている。

 WHOのマーガレット・ハリス(Margaret Harris)報道官は記者会見で、過去24時間にWHOが報告を受けた新たな感染者のうち、85%は欧州と米国で確認され、今や欧米が「流行をけん引」していると指摘した。

 WHOの23日夜発表の新型コロナウイルス統計によると、過去24時間に報告された新たな感染者数は欧州で2万131人、米国で1万6354人。これで米国の23日夜時点の感染者数の合計は22日夜から倍以上に増えた。WHOの統計は毎日更新される。

 米国が欧州に代わりCOVID-19の流行の中心地になる可能性があるかと問われたハリス氏は、「米国での新規感染者数は非常に大幅に拡大しており、その可能性はある」と述べた。(c)AFP