【3月13日 AFP】筋肉や節々の痛み、のどの痛み、発熱──症状が似ているため新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19)と季節性インフルエンザは同じようなものだと感じる人もいるかもしれない。だが専門家らは11日、両者は全く別の物だとあらためて強調している。

■致死率

 COVID-19と確認された患者の致死率は3.5%前後だと判明している。

 感染していても気付かないケースが多い可能性があることも考えると、COVID-19の実際の致死率はこれよりも低いとは思われるが、季節性インフルエンザの致死率0.1%に比べると著しく高い。

 また、COVID-19の致死率は平均2%前後で、現在流行している季節性インフルエンザ株の約20倍だとする専門家もいる。

■重症患者

 だがCOVID-19の本当の脅威は、その死者数ではない可能性が高い。専門家らによると、入院を必要とする患者数が増えすぎ、医療システムが容易に崩壊する恐れがあることだという。

 今回の流行の発生源である中国で感染が確認された新型コロナウイルス感染者4万5000人を分析したところ、死亡した患者の大半が高齢者で、80歳以上の致死率が14.8%であることが明らかになった。

 だが中国の別の研究は、重症化した患者の41%が50歳未満だったのに対し、27%が65歳以上だったことを示している。

■感染力

 感染症専門家らは、新型コロナウイルス感染者1人から2~3人の別の人にうつっていると推定している。一方、季節性インフルエンザは通常1.3人となっている。