【3月12日 AFP】国際スキー連盟(FIS)は11日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、スウェーデン・オーレ(Are)で行う予定だった2019-20アルペンスキーW杯の女子最終戦を中止すると発表し、これによりフェデリカ・ブリニョネ(Federica Brignone、イタリア)の総合優勝が決定した。

 イタリア北西部バレダオスタ(Valle d'Aosta)の出身で、29歳のブリニョネは「一生の夢がかなった。うれし泣きした」とコメントした。

「イタリアにとって非常に困難なときに、この結果を手にすることができ誇りに思う。母国に笑顔を届けられていたらうれしい」

 オーレでは3日間にわたりレースが行われるはずだったが、欧州全体における新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止となり、ブリニョネの総合優勝が決まった。

 一方、W杯3連覇中の女王ミカエラ・シフリン(Mikaela Shiffrin、米国)は、父親の死去により4週間戦列を離れていたこともあり、総合2位でのフィニッシュとなった。

 ブリニョネは今季11度の表彰台を獲得し、計5勝を挙げた。(c)AFP