【3月8日 AFP】19-20ドイツ・ブンデスリーガ1部は7日、第25節の試合が行われ、トルガン・アザール(Thorgan Hazard)が古巣相手に活躍を見せたボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)は2-1でボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)に勝利し、優勝争いの中で貴重な勝ち点3を手に入れた。

 90分を通じて激しい展開となった試合は、今季最多となる合計10枚のイエローカードが乱れ飛び、終了後にはドルトムントのルシアン・ファーブル(Lucien Favre)監督が両チームの選手を引き離さなければならないほどだった。

 指揮官は「難しい試合だった。グラッドバッハは手堅いチームで、こちらは前半良くなかった」「それでも1-1になった後は良いプレーができた。その点は非常に良かった」とコメントした。

 ドルトムントは、アーリング・ブラウト・ハーランド(Erling Braut Haaland)のパスを受けたアザールがDF3人をかわしてコントロールシュートをゴール左下の隅に決め、開始から10分経たないうちに先制点を奪取。しかしボルシアMGも50分、アラサン・プレア(Alassane Plea)の折り返しに合わせたラース・シュティンドル(Lars Stindl)のここ4試合で5ゴール目で追いついた。

 それでもドルトムントがパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermanPSG)との重要な欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)の試合をにらんで温存していたジェイドン・サンチョ(Jadon Sancho)を66分に投入すると、これが試合の分かれ目となり、71分にそのサンチョの今季15アシスト目から、スペースを駆け上がった右ウイングバックのアクラフ・ハキミ(Achraf Hakimi)が相手守護神ヤン・ゾマー(Yann Sommer)の股を抜く決勝点を挙げた。

 これでドルトムントはRBライプツィヒ(RB Leipzig)を抜き、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)と勝ち点1差の2位に浮上した。

 試合後アザールは、アシスト役としてのハーランドの働きを称賛し、「個人的には、彼はもっとアシストする必要があると思う。得点はもう取りまくっているからね。この間は僕が一つゴールをお膳立てして、きょうは向こうがアシストをくれた。これでおあいこだし、次は僕がアシストする番だ」とコメントした。

 VfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)と対戦したライプツィヒは、最後まで相手を崩しきれず、0-0のスコアレスドローに終わった。ライプツィヒは2週連続で勝ち点を落とし、3位に順位を落とした。

 バイエルンは8日、同じ州のライバルであるFCアウクスブルク(FC Augsburg)をホームに迎え、勝利すればドルトムントとの勝ち点差4を守ることになる。(c)AFP/Daniel WIGHTON