【3月8日 AFP】イラン保健省は7日、新型コロナウイルスによる国内の死者が21人増え、145人になったと発表した。モハンマドジャバド・ザリフ(Mohammad Javad Zarif)外相はその後、イランの新型ウイルス対策を妨害しているとして、米国を非難した。

 保健省によると、新規感染者は1076人で、国内の感染者は計5823人となった。感染疑いのある人も1万6000人以上に上っている。感染者のうち1669人が回復したという。

 ザリフ外相はツイッター(Twitter)で、米国が核合意離脱後に科した経済制裁が、イランの新型ウイルス対策の妨げになっていると主張。ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が、新型コロナウイルス感染症対策に必要なイランのリソースを枯渇させようという悪意を持って、制裁を強化していると訴えた。

 さらに、「米国の経済テロリズムが医療テロリズムに置き換わったからには、世界が黙っていない」と述べた。

 国営イラン通信(IRNA)によると、7日には、新たに議員1人が新型ウイルスにより死亡。新型ウイルスによって死亡した議員は計2人となった。(c)AFP