【2月22日 AFP】ニジェール国防省は21日、南西部ティラベリ(Tillaberi)州で行われた同国軍とフランス軍による合同作戦で「テロリスト」120人を殺害し、爆弾製造設備や車両を押収したと発表した。

 国防省によると、マリとブルキナファソの国境に近い広大なティラベリ州で実施された作戦により、20日時点で「120人のテロリストらが掃討された」。ニジェール軍やフランス軍側に死者は出なかったという。

 ティラベリ州では昨年12月から今年1月にかけ、イスラム過激派組織による攻撃で同国軍の兵士ら174人が死亡。これを受け同州の当局は、市場を閉鎖してバイクでの移動を禁止し、警備上の規制を強化していた。同州では過去2年間にわたり、非常事態宣言が発令されている。

 ニジェールでは2015年以降、マリとブルキナファソの国境付近でイスラム過激派による攻撃が相次ぎ、ティラベリ州やタウア(Tahoua)州では7万8000人近くが避難を余儀なくされるなど、治安が悪化していた。

 フランスは今年、混乱が続く西アフリカ地域で作戦任務に当たる総勢4500人の部隊を新たに600人増派し、同地域での駐留軍を増強すると発表した。(c)AFP