【2月21日 AFP】(写真追加)トルコ国防省は20日、シリアの反体制派最後の拠点となっている北西部イドリブ(Idlib)県でシリア政権軍による空爆があり、トルコ兵2人が死亡したと発表し攻撃を非難した。

 シリア政権軍はロシアが後ろ盾となっている一方、反体制派はトルコの支援を受けている。政権軍はイドリブ県で数か月にわたり反体制派への攻撃を続けている。

 トルコは攻撃を非難したが、CNNトルコ(CNN Turk)の取材に応じたフルシ・アカル(Hulusi Akar)国防相は「ロシアと対決したいとは思っていない」と述べ、ロシア当局との交渉は続くと述べた。

 シリア政権軍の攻撃で今月死亡したトルコ兵の数は、これで16人となった。トルコ国防省によると20日は他にも5人が負傷している。

 一方ロシア側は、自軍の戦闘機がイドリブ県でトルコが支援する組織を攻撃したと発表。トルコに対し「テロリスト」を武装するのをやめろと警告した。

 トルコとロシアは2018年にシリア政権軍の攻撃を回避するための非武装地帯を設けることで合意した。以来トルコは、イドリブ県に12か所の監視所を設置している。

 しかしトルコ軍はその後、攻勢を強めるシリア政権軍の攻撃を受けてきた。トルコはシリア政府に対し、イドリブ県にあるトルコの軍拠点よりも後方へ退却しなければ「すぐにでも」作戦に出ると警告している。(c)AFP