【2月21日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2019-20)は20日、決勝トーナメント1回戦第1戦が各地で行われ、グラスゴー・レンジャーズ(Glasgow Rangers)はヤニス・ハジ(Ianis Hagi)の2得点などで、SCブラガ(SC Braga)を相手に3-2の大逆転勝利を収めた。

 敵地でブラガは60分まで試合を支配し、フランセルジオ(Fransergio Rodrigues Barbosa)とアベル・ルイス(Abel Ruiz)にゴールで2点をリードした。

 しかし67分、ハジが右サイドからカットインしてシュートを打つとこれがポストに当たって入り、レンジャーズの反撃の口火を切った。ハジの父で、ガラタサライ(Galatasaray)でプレーしていた2000年にヨーロッパリーグの前身であるUEFAカップ(UEFA Cup)を制したルーマニアの伝説的選手、ゲオルゲ(Gheorghe Hagi)氏も観客席から祝福した。

 その後レンジャーズは、ブラガの密集した守備陣を突破したジョー・アリボ(Joe Aribo)が落ち着いてシュートを流し込み2点目を奪取。さらに82分、ハジがFKを蹴ると、ボールは壁に当たって弧を描きながらブラガGKの手の届かないゴール隅にゆっくりと吸い込まれ、レンジャーズがついに逆転した。

 15分間で3ゴールを挙げ逆転勝利を飾ったレンジャーズのスティーブン・ジェラード(Steven Gerrard)監督は、英BTスポーツ(BT Sport)に「後半の内容から確実に、チームは本来の姿を再発見したと思う」とコメントした。

「信じられない一面を見せた。互いのために必死に走っていたし、よりコンパクトでより組織化されていた。調子が良かったし、後半はわれわれのほうが優勢だった」

 また、アーセナル(Arsenal)は敵地でオリンピアコス(Olympiacos)に1-0で勝利。

 81分、ロングボールに追いつきマイボールにしたピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)が中へパスを送ると、ブカヨ・サカ(Bukayo Saka)からのグラウンダーのクロスにゴール前で待っていたアレクサンドレ・ラカゼット(Alexandre Lacazette)が合わせた。オリンピアコスはアーセナルより1本多い7本の枠内シュートを放ったが、GKベルント・レノ(Bernd Leno)にすべて防がれた。

 また、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は敵地でクラブ・ブルージュ(Club Brugge)と1-1で引き分け、貴重なアウェーゴールを手にした。

 エマニュエル・デニス(Emmanuel Dennis)にGKの頭上を越すループシュートを決められ15分で先制されたユナイテッドだったが、アントニー・マルシアル(Anthony Martial)がブランドン・メシェレ(Brandon Mechele)のミスを突いて華麗にゴールを奪い、前半のうちに追いついた。

 他の試合では、バイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)がFCポルト(FC Porto)との強豪同士の一戦を2-1で制し、セルティック(Celtic)はアウェーでFCコペンハーゲン(FC Copenhagen)と1-1で引き分けた。

 ウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)はジオゴ・ジョタ(Diogo Jota)がハットトリックをマークするなどし、4-0でRCDエスパニョール(RCD Espanyol)に快勝している。(c)AFP