【2月20日 AFP】英国のヘンリー王子(Prince Harry)とメーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)の広報担当者は19日、同夫妻が3月31日に王室の公務から退き、4月から新生活を始めると明らかにした。一方、英メディアによると、バッキンガム宮殿(Buckingham Palace、英王室)は、王子夫妻に「サセックス・ロイヤル(Sussex Royal)」という商標を使用させ続けるかどうかについて協議中だという。

 広報担当者は夫妻が3月31日付で正式に主要王族の地位から退き、4月1日以降はエリザベス女王(Queen Elizabeth II)の代理として公務は行わないと発表した。

 ヘンリー王子とメーガン妃は先月、主要王族の地位から退くと電撃発表。この決定に至った一因として、経済的自立を希望していることを挙げていた。

 サセックス・ロイヤルの呼称は夫妻のインスタグラム(Instagram)公式アカウントやウェブサイトで使用されている。夫妻はこのほか、さまざまな商品の商標としての使用を求め、数十件の申請を行ってきた。

 しかし、英PA通信(Press Association)は、匿名の王室筋の話として、この呼称の今後の使用については「検討が必要」で、現在協議中だと伝えた。

 王室筋は、「サセックス侯爵夫妻は主要王族の地位から退き、経済的独立に向けて取り組んでいくので、こうした状況下で『ロイヤル(王室・王族などを示す語)』という単語を使用することについては、検討する必要がある」としている。

 大衆紙デーリー・メール(Daily Mail)は19日、高官らはすでに、夫妻が商標に「ロイヤル」という単語を使い続けることをもはや「擁護」できないとの認識で一致したと伝えた。

 ヘンリー王子夫妻は今年に入り、カナダ西部の太平洋沿いにある豪邸で、長男のアーチー(Archie)ちゃんとともに新生活を開始している。(c)AFP