【2月20日 AFP】イラン保健省は、新型コロナウイルスの陽性反応が19日に確認された2人が死亡したと明らかにした。同国初の感染者で、中東地域での初の死者となる。

 同ウイルスによる中国国外での死者としては7、8人目。中国国内の同ウイルスによる死者は2000人を超えた。

 国営イラン通信(IRNA)が伝えた保健省報道官の話によれば、同ウイルスの感染が確認されたのは、首都テヘラン南部のイスラム教シーア派(Shiite)の聖地コム(Qom)の高齢者2人で、2人は免疫に疾患があったという。

 IRNAによると、報道官は「最近コムで慢性呼吸器疾患の症例が見つかり、うち患者2人が初期検査で陽性反応を示した」と説明。「老衰と免疫システムの疾患により、残念ながら2人は集中治療室(ICU)で亡くなった」と明らかにした。

 同社はこれに先立ち、「新型コロナウイルス」の感染者2人を確認し、感染が疑われる患者が隔離されたとの報道官の発言を報じていた。(c)AFP