【2月19日 CNS】中国で新型コロナウイルスの感染が拡大し、マスクが不足する中、広西チワン族自治区(Guanxi Zhuangzu Autonomous Region)柳州市(Liuzhou)に本拠を置く大手自動車メーカー・上汽通用五菱汽車(SGMW)は14日、独自にマスク生産ラインを立ち上げ、既に100万枚を製造したと発表した。マスクは非売品で、医療従事者や系列企業に贈与する。

 SGMWサプライヤーの広西徳福特集団が工場のラインを改造してマスクの生産を既に始めており、SGMW自らも生産ラインを立ち上げることを決定。設備や原材料を緊急に調達し、生産決定から実際の納品までわずか3日で実現した。

 生産量は徐々に増やす計画で、当初の1日50万枚から今月内には1日200万枚に達するという。

 マスクの一部は柳州市に分配を委託し、残りは治療・拡大防止の最前線にいる医療関係者や、SGMWのパートナー企業に渡している。

 SGMWは上海汽車集団(SAIC)、米大手ゼネラル・モーターズ(GM)、柳州五菱汽車の3社による合弁会社。2019年には166万台の自動車を販売し、国産自動車では販売台数1位を記録している。(c)CNS/JCM/AFPBB News