【2月17日 AFP】反政府武装組織フーシ(Huthi)派が、イエメンに軍事介入するサウジアラビア主導の連合軍の戦闘機を撃墜したと主張している問題で、脱出したとされている戦闘機の乗員2人の安否については、16日の時点でまだ分かっていない。

 サウジアラビア主導の連合軍の発表によると、乗員2人は墜落前に脱出したとみられるが、フーシ派が「国際人道法に違反して」2人に向けて発砲したとされる。

 発表では、乗員らの生存について明らかにされていない他、2人が捕虜として捕らえられたかどうかについても触れられていない。墜落原因への言及もなかった。

 一方のフーシ派は、夜間に「先進的地対空ミサイル」を発射して、連合軍の多用途攻撃機「トーネード(Tornado)」を撃墜し、機体が炎上しながら墜落していく様子を捉えたとする動画を公開した。

 このフーシ派による戦闘機撃墜の主張を受け、連合軍は報復攻撃を実施した。国連(UN)によると、この報復攻撃に民間人が巻き込まれ、31人が死亡、12人が負傷したとされる。

 映像はフーシ派が主張・公開した「トーネード」の撃墜の瞬間。15日提供。(c)AFP