【2月11日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のトト・ヴォルフ(Toto Wolff)代表は10日、新シーズンが近づいている中で通算6度の世界制覇を誇るルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)の去就が不透明な中、同選手とチームの関係は「確固たる組み合わせ」であるとの見解を示した。

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 現在35歳のハミルトンは、2020年シーズン限りでメルセデスとの契約が満了を迎えた後、フェラーリ(Ferrari)に移籍する可能性が取り沙汰されている。

 この日、ジム・ラトクリフ(Jim Ratcliffe)会長が率いる英化学大手のイネオス(Ineos)と5年間のパートナーシップ契約を結んだことを発表したヴォルフ代表は、「この先も確固たる組み合わせだ」「われわれは最速のドライバーをマシンに乗せたいし、ルイスが最速のマシンを望んでいることも承知している。互いの貢献度は明白だ」と述べた。

 また、昨年12月に開かれたチームのクリスマスパーティー以降、ハミルトンとは話していないといい、「われわれは一緒に年間10か月も遠征している。ウインターブレーク中は互いにプライベートを尊重している」「彼が米国から戻ったら話し合いを続行することで合意していた。そして、今は一緒にシーズンに向けて始動している」と明かした。

「ルイスは自分が現時点で最高のドライバーであることを証明した。中長期的に、われわれは最高のドライバーにテクノロジーを供給したいと考えている」

 ハミルトンがミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏に並ぶ通算7度目の年間優勝を目指している一方で、メルセデスは7季連続のコンストラクターズタイトル獲得を狙っている。

 2020年シーズン開幕戦のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2020)は、来月15日に決勝レースが行われる。(c)AFP/Kieran CANNING