【2月9日 AFP】陸上男子棒高跳びのアルマンド・デュプランティス(Armand Duplantis)が8日、ポーランド・トルン(Torun)で行われた室内競技会で6メートル17の世界新記録を樹立した。

 昨年の第17回世界陸上ドーハ大会(17th IAAF World Championships in Athletics Doha)で銀メダルを獲得した米国生まれの20歳は、2度目の挑戦でフランスのルノー・ラビレニ(Renaud Lavillenie)が2014年2月に記録した6メートル16の記録を更新した。

 デュプランティスはワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)の公式ウェブサイトで「3歳のころから求めていたものだった。今年は大きな年だけれど、その手始めとしていい出だしだ」とコメントした。

 4日にドイツ・デュッセルドルフ(Duesseldorf)で行われた大会でも6メートル17に挑戦していたデュプランティスは、この世界新樹立で今夏行われる東京五輪の同種目で金メダルの大本命となった。

 2012年のロンドン五輪金メダリストであるラビレニは、記録が更新されたことに驚きはないと語った。

 国内の競技会出場後にラビレニは仏RMCスポール(RMC Sport)に対し「驚きはない。この2年、彼には可能性があると分かっていた。記録は破られるためにある」と語った。

 2018年にデュプランティスは欧州選手権(2018 European Athletics Championships)で6メートル05の世界ジュニア新記録を樹立して優勝を飾り、その名を世界にとどろかせた。

 自身も5メートル80の記録した元棒高跳び選手の父親をコーチに持つデュプランテイスは、陸上好きの一家に生まれ、自宅の庭には棒高跳び用の装置があった。(c)AFP