【2月8日 AFP】(更新、写真追加)タイ東北部で8日、兵士1人が銃を乱射し、少なくとも17人を殺害した。男は現在も商業施設に立てこもっている。救急当局が同日、明らかにした。容疑者の男は襲撃の様子をフェイスブック(Facebook)でライブ配信していたという。

 警察がAFPに対して明らかにしたところによると、襲撃は午後遅く、ナコンラチャシマ(Nakhon Ratchasima)市にある兵舎で始まった。

 軍の上級曹長であるジャカパン・トンマ(Jakrapanth Thomma)容疑者と特定された犯人が発砲し、少なくとも兵士1人を含む3人が死亡。

 警察関係者は「軍用車両を奪い、市中心部へ向かった」と話した。

 地元メディアの報道によると、容疑者は市街地で銃を乱射する前に、軍の兵器庫で複数の武器を奪っていた。

 事件は急展開しており、当局は最大で16人を人質に取ったとの報道を確認できていない。

 首都バンコクにあり、全国各地で救急サービスを実施する「エラワンセンター(Erawan Center)」の報道担当者が明らかにしたところによると、「死者は17人、負傷者14人いる」という。

 ネット上で拡散した動画と画像は、コラート(Korat)という地名で知られた同市の幹線道路上で、パニックに陥った現場の様子を捉えている。

 容疑者はフェイスブック上に自身の写真とメッセージを複数投稿していた。

 国防省はショッピングモール「ターミナル21(Terminal 21)」が部隊によって封鎖されているが、容疑者はまだ捕まっていないとしている。(c)AFP