【2月6日 AFP】自転車反ドーピング財団(CADF)は5日、永久追放されたミケーレ・フェラーリ(Michele Ferrari)医師との関わりを疑われていたアスタナ(Astana Pro Team)のヤコブ・フグルサング(Jakob Fuglsang、デンマーク)に対する嫌疑はないと発表した。

 CADFは、アスタナのキャプテンを務めるフグルサングとフェラーリ氏のつながりを示す情報を受け取ったものの、何ら証拠をつかむことができなかったとしている。

 これまでドーピング検査に一度もひっかかっていないフグルサングは、疑惑が報じられた後「答えを出すような事件はない。こういったうわさ話が報道で広がってしまうことをとても懸念している」と語っていた。

 CADFの報告書が漏えいする中、デンマーク紙のポリティケン(Politiken)は2日に、フェラーリ氏がモナコでフグルサングを訪ねたのではないかと報じていた。

 フグルサングは、昨シーズンのクリテリウム・ドゥ・ドーフィネ(Criterium du Dauphine 2019)やリエージュ~バストーニュ~リエージュ(Liege-Bastogne-Liege 2019)を制しているトップ選手で、リオデジャネイロ五輪の男子個人ロードレースでは銀メダルを獲得している。

 一方でイタリア人のフェラーリ医師は、薬物違反を認めてツール・ド・フランス(Tour de France)7冠を剥奪されて永久追放されたランス・アームストロング(Lance Armstrong)氏のドーピングスキャンダルに関与し、米国反ドーピング機関(USADA)からこちらも永久追放を言い渡されている。(c)AFP