【1月29日 AFP】仏自動車大手のルノー(Renault)は28日、新たな最高経営責任者(CEO)に元フォルクスワーゲン(VW)幹部のルカ・デメオ(Luca De Meo)氏(52)が就任すると発表した。元CEOのカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)被告の逮捕以降、1年余りにわたって続く混乱からの立て直しを目指す。

 発表によると、ルノーの取締役会は、デメオ氏が7月1日付で新CEOに就任することを決めた。昨年10月から暫定CEOを務めていたクロチルド・デルボス(Clotilde Delbos)最高財務責任者(CFO)は同日付で副CEOに就任する。

 デメオ氏は1990年代にルノーでキャリアを開始しており、同社CEO就任はいわば古巣への帰還となる。

 同氏はルノー退社後、トヨタ自動車(Toyota Motor)、フィアット(Fiat)を経て2009年にVWに移り、アウディ(Audi)でマーケティング担当幹部を務めた。

 その後、VW傘下のスペイン自動車メーカー、セアト(SEAT)を率いた。セアトはここ数年で業績を急回復させ、昨年には年間売上高が過去最高を記録していた。(c)AFP/Daniel ARONSSOHN