【1月28日 Xinhua News】中国疾病予防抑制センターのウイルス病予防抑制所は、湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)にある武漢華南海鮮市場の環境サンプル585点を検査した結果、その中の33点に新型コロナウイルスの核酸が含まれていることを突き止めた。また、陽性の環境サンプルからウイルスを分離することに成功し、ウイルスの感染源が同市場で売られていた野生動物であることを裏付けた。26日、ウイルス病予防抑制所への取材で明らかになった。

 武漢で早期に確認された新型コロナウイルス感染の症例は、武漢華南海鮮市場との関係が非常に密接とみられている。海鮮市場で野生動物が違法に販売されていたことが、調査により明らかになった。ウイルスの感染源を突き止め、押さえ込み、中間宿主を明らかにすることが、動物からヒトへの持続的感染を抑える鍵となっている。

 今回明らかになったところによると、ウイルス病予防抑制所は中国疾病予防抑制センターからの要請を受けて、先月31日、武漢の感染予防抑制に参加するため専門家を派遣した。今月1日午前、患者と関わりをもつ華南海鮮市場内の店舗と関連の街区に絞って、環境サンプル515点を集中的に採集し、研究所に持ち帰って検査した。また、12日には、研究所の専門家が華南海鮮市場で野生動物の販売店のサンプル70点を再度採集し、それを実験室へ転送して検査した。(c)Xinhua News/AFPBB News