【1月28日 Xinhua News】中国電子商取引(EC)大手の阿里巴巴(アリババ、Alibaba)は26日午後、傘下の医療関連ネットサービス「阿里健康(Alibaba Health)」が、同じく同グループ傘下のネット通販サイト「淘宝網(Taobao)」のスマートフォンアプリ内にあるオンライン無料問診・相談窓口をさらに緊急拡大したと明らかにした。

 ユーザーは淘宝または支付宝(アリペイ、Alipay)のアプリを開き、トップページで「問専家」を検索すれば、問診・相談窓口にアクセスできる。ページの下部には「リアルタイム感染状況」のメニューもあり、現在地を管轄する省や市、地区の衛生健康委員会が発表した新型コロナウイルスの感染状況データを確認することもできる。

 阿里健康の問診データによると、サービス開始から24時間経過した26日午前0時時点の累計アクセスユーザー数は、40万人近くに達した。1時間当たりの相談者は約3000人で、呼吸器科が最も多かった。24時間の問診では、新型コロナウイルスや肺炎に対する予防や治療に関する相談が9割を超えた。

 阿里健康インターネット医院の責任者、趙忠華(Zhao Zhonghua)氏は、今回のオンライン無料問診ではインターネット医院に登録する医師の他にも全国から多くの医師を募集したと説明。これらの医師が共同で湖北省(Hubei)の患者に対し呼吸器科や小児科、婦人科などの無料健康相談サービスを行うことで、同省の医療現場にかかる負担の軽減を目指す考えを示した。(c)Xinhua News/AFPBB News