【1月27日 AFP】19-20スペイン1部リーグは26日、第21節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)は敵地でレアル・バジャドリード(Real Valladolid)を1-0で下し、前日にまさかの黒星を喫したFCバルセロナ(FC Barcelona)を上回って昨年10月以来となる首位に立った。

 見どころを欠いた一戦はスコアレスドローに終わるかに思われたが、レアルは78分にナチョ(Jose Ignacio Fernandez Iglesias 'Nacho')がヘディングでゴールを決め、16週ぶりに首位の座に返り咲いた。

 この結果レアルは2位との勝ち点差を3に広げ、バレンシア(Valencia CF)に0-2で敗れたバルセロナにとっては、この黒星が追いつ追われつの優勝争いの分岐点になるになるかもしれない。

 公式戦19試合で無敗を維持しているレアルは次週、10ポイント差をつけている不振のアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)をホームに迎えるというアドバンテージがある。アトレティコは同日、ホームでCDレガネス(CD Leganes)と0-0で引き分けた。

 レアルは無敗をキープしているこの間、おそらくは勝利すべきだったバルセロナとのアウェーゲームで引き分け、サウジアラビアで今月行われたスーパーカップ(Spanish Super Cup 2020)では優勝を果たしている。

 バルセロナがキケ・セティエン(Quique Setien)監督の下でより魅力的なプレースタイルを追い求める中、レアルは主に堅実性と強固な守備力に基づく勝利で弾みをつけ、前進している。

 エデン・アザール(Eden Hazard)とカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)、ギャレス・ベイル(Gareth Bale)がそろって先発したのは今季4試合しかなく、主力選手が不在であることを考えると、レアルの好調さはより印象的である。

 一方、元ブラジル代表FWで、レアルでもプレーしたロナウド(Ronaldo)氏がオーナーを務めるバジャドリードは、直近12試合の公式戦で1勝しか挙げられておらず、18位と5ポイント差の16位につけるなど降格圏に引き込まれつつある。(c)AFP/Thomas ALLNUTT