【1月27日 AFP】19-20イタリア・セリエAは26日、第21節の試合が行われ、王者ユベントス(Juventus)は後半にピオトル・ジエリンスキ(Piotr Zielinski)とロレンツォ・インシーニェ(Lorenzo Insigne)にゴールを決められ、不振のナポリ(SSC Napoli)に1-2で敗れた。

 ナポリを3シーズン率いて結果を残したユベントスのマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督は、2018年5月に解任されてからは初めてとなるサン・パオロ・スタジアム(San Paolo Stadium)での指揮となったが、白星を飾ることはできなかった。

 昨季イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)を率いていたサッリ監督は、今シーズンからセリエAで8連覇中のユベントスの指揮官を務めているが、ここ2シーズンは2位フィニッシュとなったナポリのファンはこれを裏切りと捉えていた。

 ナポリは63分、インシーニェのシュートをGKヴォイチェフ・シュチェスニー(Wojciech Szczesny)が弾くと、ジエリンスキが押し込み先制に成功。さらに86分にはインシーニェがボレーシュートで追加点を挙げると、観客と共に喜びを爆発させた。

 一方の首位ユベントスは、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が後半アディショナルタイムに1点を返し、その後も同点弾を目指したが、ゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)のゴールに向かったシュートはGKアレックス・メレト(Alex Meret)にキャッチされ、今季のリーグ戦での2敗目を喫した。

 また2位のインテル(Inter Milan)は、レンタル元との対戦となったラジャ・ナインゴラン(Radja Nainggolan)に同点弾を喫し、ホームでカリアリ(Cagliari Calcio)と1-1で引き分けた。

 後半アディショナルタイム、先制点を挙げたラウタロ・マルティネス(Lautaro Martinez)が主審と口論し退場になると、緊張感は頂点に達した。

 チームメートに引き離されたマルティネスは怒りの反応を見せて叫ぶと、ピッチ脇の透明のフェンスを何度もたたいた。そのいら立ちは、3試合連続で1-1のドローになり、直近7試合のリーグ戦で11ポイントしか挙げられていないチームの不満を反映していた。

 また、ラツィオ(SS Lazio)はASローマ(AS Roma)と1-1で引き分け、リーグ戦の連勝記録は11試合でストップした。

 この結果、勝ち点差を広げることができなかった首位ユベントスはインテルと3ポイント差となり、2位浮上の機会を逃したラツィオはインテルと2ポイント差の3位につけている。(c)AFP/Emmeline MOORE