【1月26日 CNS】中国・国家郵政局は23日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、各省、自治区、直轄市の郵政管理局、中国郵政集団と主要な宅配企業に対して緊急通達を行った。郵便物の宅配サービスを全域で滞りなく進め、流行の中心となっている武漢市(Wuhan)向けの郵便物と同市から発送される郵便物の配送管理を確実に実行し、感染予防に全力で取り組むことを求めた。

 通達は、郵政、宅配企業が水路、陸路、空路の輸送を適切に行い、感染防止に必要な緊急物資と市民生活の必需品の宅配サービスを優先することを求めている。

 また、安定確保を前提とした上で、発送元に対する管理・抑制を行い、武漢市向け郵便物と同市からの郵便物を適切に調整、武漢地域での輸送、仕分け、配達業務量を軽減し、輸送経路の合理化により、郵便物を武漢で中継させずに、武漢方向の車両の往来を減らし業務量を軽減することとしている。

「武漢地域向けの発送が適時にできない場合、発送者に説明して適切な対応を取る」「警察や衛生、交通運輸などの部局に協力し、武漢市を出入りする車両の管理と感染防止に努める」「公衆に対し、感染防止期間中の郵便宅配サービスが受ける影響について情報提供を行い、理解と協力を求める」という。

 武漢市郵政管理局によると、緊急通達に基づいたこの域内への指示を完了したとしている。主な措置として、感染防止用の緊急物資と市民生活の必需品の発送・宅配サービスを確実に行い、適切に武漢地域を経由する郵便物を調整し、重要な緊急物資を優先配送するなどだ。

 また、郵便物と宅配物、輸送車両に対して「二次消毒」を行い、配達員は受取人と事前に電話で予約をしてから配達を行い、極力スマート・メールボックスを使うようにして人と人の接触を避けるように求めている。(c)CNS/JCM/AFPBB News