【1月25日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は24日、毎年恒例の米国最大の妊娠中絶反対デモ「マーチフォーライフ(March for Life、いのちのための行進)」で演説を行った。

 トランプ氏は首都ワシントンのナショナル・モール(National Mall)に集まった何千人もの妊娠中絶反対派に対し、「これほど強力な胎児の擁護者がホワイトハウス(White House)にいたことは、いまだかつてなかった」と語った。

 共和党のトランプ氏は「妊娠中絶に関しては、民主党は最も急進的で極端な立場を取っている」と述べた。

 米大統領としてこのデモで演説を行ったのは、トランプ氏が初めて。11月の大統領選で再選を果たすために必要な、キリスト教福音派の支持を強化する狙いがある。

 一方でトランプ氏は、演説場所からほど近い場所で進行中の自身の弾劾裁判について、1度だけ言及した。トランプ氏は権力乱用と議会妨害で弾劾訴追された。

 歓声を上げる聴衆に対してトランプ氏は、自身が追われているのは「私があなた方のために闘い、またわれわれが声なき人々のために闘っているからだ」と発言。「われわれは勝つ。勝ち方を知っているからだ」と述べた。

 弾劾裁判では、検察官に相当する弾劾管理人を務める民主党議員7人が24日、最終弁論を行う。

 ホワイトハウスの弁護団は、25日にトランプ氏の弁護を開始する。弁護団の意見陳述には最大24時間が割り当てられている。(c)AFP/Jerome CARTILLIER