【1月23日 AFP】東京五輪の女子サッカーとボクシングの予選が、新型コロナウイルスの流行の中心地である中国・湖北(Hubei)省武漢(Wuhan)から開催場所を変更して行われることが22日、決まった。

 武漢では、中国、台湾、タイ、オーストラリアが争う五輪女子サッカーのアジア予選グループBが2月3日から9日まで、アジアおよびオセアニアの五輪ボクシング予選が同3日から14日まで行われる予定だった。

 アジア・サッカー連盟(AFC)は、同じ日程で開催地を南京(Nanjing)に移すと発表。この変更は、中国サッカー協会(CFA)による提案だったという。

 一方で国際オリンピック委員会(IOC)のボクシング特別作業部会は、「武漢市で報告されたコロナウイルスの発生に関連して懸念が高まっている中」で、地元の組織委員会が大会の中止を決めたと発表。関連のスポーツ団体が「代替案を探る」としている。

 ボクシングは一連の不祥事を受けて五輪の実施競技から除外される寸前となり、競技団体としての資格を停止された国際ボクシング協会(AIBA)に代わって、IOCの作業部会が大会運営に携わっている。

 重症急性呼吸器症候群(SARS)ウイルスに似たコロナウイルスは中国全土に広がっており、大半の症例は武漢で報告されている。死者はこれまでに17人となり、少なくとも500人が感染している。(c)AFP