【1月22日 CNS】中国・国家衛生健康委員会によると、22日午前0時時点で、中国国内の13の省(区、市)から報告された新型コロナウイルス感染による肺炎での死者は3人増えて9人となった。全員が湖北省(Hubei)で確認されたという。また、確定感染者は440人に達している。

 新たに増加した確定感染者は149人で、現在追跡できている密接な接触者は2197人、医学観察をすでに解除した患者765人、医学的観察を継続中の患者は1394人。専門家によると、主に呼吸器系から感染し、ウイルスは変異する可能性がある。

 春節(旧正月、Lunar New Year)期間中の国民の大移動を控え、国家衛生健康委の李斌(Li Bin)副主任は、各地の衛生健康部門に対し、感染防止措置の強化を指示し、感染が広がるリスクを最大限抑制すると述べた。

 李副主任によると、感染の発生源の武漢市(Wuhan)に対し、国家衛生健康委の馬暁偉(Ma Xiaowei)主任が15日に現地入りし、以下の感染抑制策を指導している。

 第1に、武漢を離れる人の管理強化。空港、鉄道駅、長距離バス駅で体温検査を実施、発熱者の発見に努める。武漢天河国際空港(Wuhan Tianhe International Airport)に15台の体温測定器を配置、3つの鉄道駅で20台の体温測定器を配置する。

 第2に、感染源の管理強化。農産品市場に対する管理強化以外に、スーパーマーケットや飲食店についても重点的に管理を強化し、野生動物の売買を厳しく取り締まる。

 第3は、集団イベントの管理強化。大型の集会など人の集まるイベントを減少させる。

 第4は、感染の拡散防止。武漢市は21日、原則として市外の人は特別な必要がなければ市には入らないこと、市民は特別な事情がなければ市を出ないことを呼びかけた。(c)CNS/JCM/AFPBB News