【1月22日 AFP】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領を権力乱用と議会妨害の罪に問う歴史的弾劾裁判の審理が21日、米上院で始まった。民主党議員らは、共和党のミッチ・マコネル(Mitch McConnell)上院院内総務が提案した審理手続きの規則を「隠蔽(いんぺい)」工作と非難。両党は早速火花を散らした。

 マコネル氏は、審理の第1段階での証人召喚と証拠提出を厳しく制限し、審理を迅速に進めるための一連の規則を提案。民主党が規則の変更を試みれば直ちに阻止する意向を示した。

 マコネル氏は「われわれの提案している基本構造は著しく公正かつ公平だ」と主張。「この決議に関する採決が、ほんのわずかでも党派心に基づいたものだと決めつける理由はない」と述べた。

 これに対し、首席検察官役を務める民主党のアダム・シフ(Adam Schiff)氏は、こうした規則は裁判として「全く筋が通らない」ものであり、証言を封じ込めてトランプ氏に無罪判決をもたらす意図があると反論。「彼(トランプ氏)の不正行為を隠蔽するために(裁判を)できるだけ早急に終わらせる」ためのものだと批判した。(c)AFP