【1月19日 AFP】(更新、図解追加)イエメン中部マーリブ(Marib)州で、イスラム教シーア派(Shiite)反政府武装組織フーシ派(Huthi)によるものとされるミサイルとドローン(無人機)を使った攻撃があり、イエメン人兵士ら80人超が死亡した。医療および軍事関係筋が19日、明らかにした。

 軍関係筋はAFPに対し、首都サヌアの東方約170キロに位置するマーリブで18日夜、軍施設内にあるモスクでの礼拝中にフーシ派による攻撃があったと述べた。

 犠牲者が搬送されたマーリブ市にある病院の医療関係筋はAFPに対し、この攻撃で兵士83人が死亡し、148人が負傷したと話している。

 公式メディアによると、イエメンのアブドラボ・マンスール・ハディ(Abedrabbo Mansour Hadi)暫定大統領は「卑劣でテロリストによる」攻撃だと非難。

 国営サバ(Saba)通信はハディ大統領の発言として、「フーシ派戦闘員によるこの恥ずべき行動は、同派には平和を実現する意欲がないことを疑いなく確認するものだ。なぜなら同派は死と破壊しか知らず、この地域におけるイランの安っぽい手先でしかないからだ」と伝えている。

 フーシ派はこれまでのところ、犯行声明を出していない。またサバ通信は犠牲者数を発表していない。

 サウジアラビア主導の連合軍から支援を受け、国際的に承認された政府は、イランの支援を受けたフーシ派がサヌアを掌握した2014年以降、フーシ派との戦いを繰り広げてきた。(c)AFP