【1月20日 Xinhua News】中国四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)の成都博物館で14日、「映世菩提」特別展が開幕した。全国12の文化産業の関連機関から文化財100点余りが出展され、中国南北朝時代(439年~589年)の仏教芸術の美を伝えている。

 中国の仏教芸術は南北朝時代に頂点を極め、当時の中国の南北それぞれの文化的多様性や民族文化の大規模な融合を体現するとともに、古代中国と古代インドの文明間の宗教や文化、芸術を巡る交流を映し出している。

 四川省文物局と成都市文物局が指導し、成都博物館と四川大学博物館が主催する同展は、四川、河北(Hebei)、山東(Shandong)、甘粛(Gansu)、陝西(Shaanxi)、江蘇(Jiangsu)、浙江(Zhejiang)、湖北(Hubei)などの各省の文化産業関連団体・機関12カ所が計102点(組)の逸品を出展する。「褒衣博帯(ゆったりした服と幅広の帯)」や「秀骨清像(すっきりと痩せた体つき)」を特徴とする南北朝時代の仏像だけでなく、インドのグプタ様式の仏像や極めて特色ある「竜樹背龕(りゅうしゅはいがん)」式の仏像なども並び、来場者は多元的な文化が交錯する芸術の魅力を感じ取ることができる。

 同展は5月まで開催され、全ての展示が無料で一般公開される。(c)Xinhua News/AFPBB News