【1月22日 CNS】中国汽車工業協会(China Association of Automobile Manufacturers)の13日の発表によると、2019年の中国の自動車生産・販売台数はそれぞれ、前年同期比7.5%減の2572万1000台と同8.2%減の2576万9000台だった。生産・販売台数の世界一は保持した。

 2019年の中国自動車産業は一層の圧力を受け、生産・販売台数も主要な経済的収益指標もマイナス成長となったが、月次の生産・販売の動きから見ると、徐々に回復の方向にあるとしている。

 各月の生産・販売は連続してマイナス成長となった。特に上半期の下げ幅が大きく、下半期になると徐々に好転した。しかし、12月の販売は0.1%減と前年同期とほぼ同じ水準を保った。

 商用車の生産・販売は乗用車に比べて好調だった。インフラ投資が回復し、「国III」排ガス基準の車両の淘汰と新エネルギー自動車の急速な発展などの追い風を受け、商用車の生産・販売はそれぞれ436万台と432万4000台で、前年同期比で生産が1.9%増、販売が1.1%減となった。

 留意すべきことは、新エネルギー自動車が前年同期比で減少していることだ。2019年の新エネルギー自動車の生産・販売はそれぞれ124万2000台と120万6000台、前年同期比で2.3%減と4.0%減だった。分析によると、新エネルギー自動車は補助金取消の影響で2019年下期は大幅減となった。

 また、重点自動車企業の市場集中度が事前の予想を超え、2019年1月から12月までの自動車販売量トップ10の企業の販売台数は2329万4000台に達し、自動車販売総数の90.4%を占め、前年同期に比べ1.5ポイント増となった。

 中国汽車工業協会によると、2020年のマクロ経済は安定成長を保ち、中国の自動車産業は回復基調が続き、継続調整により全体的に安定発展する方向にあるとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News