【1月16日 AFP】パキスタンとアフガニスタンは厳しい冬の気象状況に見舞われ、雪崩や洪水、土砂崩れなどによりここ数日間で130人以上が犠牲となっている。

 両国の公式発表によると、パキスタン全土で少なくとも93人が死亡、76人が負傷しており、今も行方不明になっている人々もいる。アフガニスタンではここ数日間で39人が死亡した。

 最も被害が大きいカシミール(Kashmir)地方の州防災管理局(State Disaster Management Authority)は、62人が死亡し、10人が行方不明になっていると明らかにした。

 当局は学校を閉鎖し、北部山岳地域の各地で道路が通行止めになっている。

 パキスタンのイムラン・カーン(Imran Khan)首相は、同国が実効支配するアザド・カシミール(AJK)特別州に言及し、「AJKでの激しい降雪と土砂崩れは、悲惨な状況を招き犠牲者を出している」とツイッター(Twitter)に投稿した。

 国家防災管理局(NDMA)のアフマド・タミム・アジミ(Ahmad Tamim Azimi)報道官は、アフガニスタンとの国境沿いで、家屋300棟以上が全壊または一部損壊したと明らかにした。

 同報道官は「2週間前から続く寒波と激しい降雪や降雨により、被害が出ている」と述べ、死因は積雪の重みで崩壊した屋根の下敷きになったケースが最も多いと説明した。

 アフガニスタンの山岳地域は冬の気象条件が非常に厳しく、しばしば多数の死者が出ている。国際社会から多額の支援を受けているが、苦しい経済状況から抜け出せていない。

 映像前半はパキスタンのカシミール地方で15日撮影。後半はアフガニスタンの首都カブールで15日撮影。(c)AFP