【1月14日 AFP】米フロリダ州ペンサコラ(Pensacola)の海軍航空基地で訓練を受けていたサウジアラビア空軍少尉が起こした発砲事件を受け、米司法省は13日、サウジアラビア出身の訓練生21人を送還すると発表した。

 米国人3人が死亡した先月6日の事件をめぐっては、「イスラム過激主義」による殺害として調査が行われていた。ウィリアム・バー(William Barr)米司法長官は記者団に対し、ムハンマド・アルシャムラニ(Mohammed Alshamrani)容疑者による発砲事件は「テロ行為」だったとし、「容疑者がイスラム過激主義に動機付けられていたことが証拠で示されている」と述べた。

 バー長官によると訓練生21人が送還される理由の多くは、捜査の結果、イスラム過激派関連の資料や児童ポルノの所持が発覚したため。刑事訴追には値しなかったものの、基地の航空学校から追放処分となった。

 また同長官によると、アルシャムラニ容疑者が他の訓練生らと共謀していたとする証拠はないが、連邦捜査局(FBI)の捜査官らは容疑者が持っていた携帯電話2台のロック解除ができず、誰と連絡を取り合っていたか確認できていないという。

 長官は、スマートフォンの製造元である「アップル(Apple)に対し、容疑者のiPhone(アイフォーン)のロック解除について支援を求めた。しかし現時点では、アップルから実質的な支援は得られていない」と述べた。(c)AFP/Paul HANDLEY