【1月14日 AFP】ヨルダンのアブドラ国王(King Abdullah)は13日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が中東地域で再組織化を進めて再び興隆していると警告した。

 アブドラ国王は、ベルギーの首都ブリュッセルと仏パリ、ストラスブール(Strasbourg)で今週行われる協議に先立ち、国際ニュース専門テレビ局「フランス24(France 24)」のインタビューに応じた。

 ISがシリアに保持していた最後の拠点から駆逐されて数か月が経過した中、アブドラ国王は、「主要な懸念は、ここ1年超でシリア南東部だけでなくイラク西部でもISの復興と興隆がみられたことだ」と指摘し、「ISの再出現に対処する必要がある」と語った。

 また多くのIS外国人戦闘員が現在シリアを出てリビアにいると述べ、シリアと比較して「リビアは欧州により近く、欧州の視点からすると、これが今後数日間の重要な議題となるだろう」と話した。

 続けて、「大勢の戦闘員が(シリアの)イドリブ(Idlib)地方を出て…リビアに行き着いている。この地域にいるわれわれにとっては重大事だが、2020年は欧州の友人たちも取り組む必要が出てくるだろう」と述べた。

 情勢不安定な中東地域で安定を保つヨルダンは同地域において極めて重要な立場にあり、紛争で荒廃した隣国シリアからの難民約130万人を受け入れている。(c)AFP