【1月12日 AFP】19NFLは11日、プレーオフのカンファレンス準決勝が行われ、テネシー・タイタンズ(Tennessee Titans)が28-12でトップシードのボルティモア・レイヴンズ(Baltimore Ravens)を破り、サンフランシスコ・フォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)とともにカンファレンス決勝進出を決めた。

 タイタンズは、ポストシーズンに入ってチームを背負って立つ活躍を見せているRBデリック・ヘンリー(Derrick Henry)が、ランで195ヤードを獲得。第3クオーターにはここまでのプレーオフで最高のトリックプレーを披露し、3ヤードのジャンピングパスでコーリー・デービス(Corey Davis)のタッチダウンを演出した。

 王者ニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)を20-13で破った1回戦と同様、タイタンズは徹底してヘンリーにボールを預ける作戦を使い、ヘンリーもこの日最長66ヤードのランを含むラッシング30回成功や、2本のパスレシーブでそれに応えた。

 また守備では、敵地M&Tバンク・スタジアム(M&T Bank Stadium)に集まった7万1000人のファンの前で、相手QBラマー・ジャクソン(Lamar Jackson)から複数回のターンオーバーを奪った。逆にジャクソンと比べて無名のタイタンズのQBライアン・タネヒル(Ryan Tannehill)は、第3クオーターに6プレーの短いドライブで1ヤードのタッチダウンランを決めた。

 レイヴンズは、レギュラーシーズンにタッチダウンパス36本を通し、QBとしては史上最多となるランで1206ヤードを獲得して快進撃の原動力となっていたジャクソンが、タイタンズのディフェンスを打ち破れなかった。レギュラーシーズンには、3296ヤードというラン獲得ヤードの新記録を作っていたが、この試合ではタイタンズがランで217ヤードを獲得してわずか185ヤードのレイヴンズを上回り、自分たちのスタイルで相手を撃破した。

 タイタンズは次週、12日に行われるアメリカン・カンファレンス(AFC)準決勝のもう1試合、カンザスシティ・チーフス(Kansas City Chiefs)対ヒューストン・テキサンズ(Houston Texans)の勝者と決勝で対戦する。

 ナショナル・カンファレンス(NFC)の準決勝では、フォーティナイナーズがこちらも強豪を撃破して勝ち上がってきたミネソタ・バイキングス(Minnesota Vikings)を27-10で下し、決勝に駒を進めた。

 RBテビン・コールマン(Tevin Coleman)は2本のタッチダウンランを決め、QBジミー・ガロポロ(Jimmy Garoppolo)はパスで131ヤードを獲得して自身初のプレーオフ勝利を挙げた。

 対するバイキングスは、1回戦でニューオーリンズ・セインツ(New Orleans Saints)撃破の立役者となったQBカーク・カズンズ(Kirk Cousins)がこの日は厳しい時間を過ごし、フォーティーナイナーズの守備の圧力の前に6回のサックを喫した。

 容赦ない守備でバイキングスの攻撃を封じ込め、勝利を飾ったフォーティーナイナーズは、本拠地で行われるカンファレンス決勝で、シアトル・シーホークス(Seattle Seahawks)かグリーンベイ・パッカーズ(Green Bay Packers)の勝者と対戦する。(c)AFP