【1月8日 AFP】米自治領プエルトリコ南部沖で7日、マグニチュード(M)6.4の強い地震が発生し、少なくとも1人が死亡、広い地域で被害が出た。ワンダ・バスケス(Wanda Vazquez)知事は非常事態を宣言。プエルトリコでは前日の6日にもM5.8の地震が起き、観光名所だった天然岩のアーチ「プンタ・ベンターナ(Punta Ventana)」が崩壊していた。

 米地質調査所(USGS)によると、地震は午前4時24分(日本時間同日午後5時24分)に発生。震源はプエルトリコ南部ポンセ(Ponce)から南に13.6キロの地点で、十数回の余震も発生した。地震直後には津波警報が出されたが、後に解除された。

 プエルトリコ電力公社(Puerto Rico Electric Power Authority)によると、2017年のハリケーン「マリア(Maria)」で深刻な損害を受けていた現地の電力網は地震の発生を受け自動的に停止された。

 プエルトリコでは昨年12月28日から地震が頻発している。6日に起きたM5.8の地震では複数の建物が倒壊して停電や小規模な土砂崩れが起きていたが、死傷者は出ていなかった。

  映像はグアニカ(Guanica)とグアヤニリャ(Guayanilla)での被害、7日撮影。(c)AFP