【1月6日 AFP】インドネシアで、絶滅危惧種のスマトラトラ1頭の毛皮を売ろうとした男が逮捕された。警察が6日、明らかにした。同国における動物の違法取引問題がまた露呈した。

 男は先週、スマトラ(Sumatra)島北端のアチェ(Aceh)州で、買い手を装った覆面捜査員に対し、9000万ルピア(約70万円)でトラの毛皮の販売を持ち掛けた。これを受けて同州当局が男を逮捕した。

 トラの頭骨や歯などを押収した警察は、供給元とされる別の男1人の行方を追っていると明かした。

 同州の野生動物保護当局の獣医師はAFPの取材に対し、トラは8歳前後の雄で「死後約3か月が経過していると推定している」と述べた。

 さらに「トラは刃物で刺されて殺されたと考えており、首の骨も折れていた」と話している。(c)AFP