【1月6日 AFP】タイの首都にあるカフェの男性オーナーが、Kポップのガール・グループ「BLACKPINK(ブラックピンク)」のタイ人メンバーをめぐって「不適切」な投稿をし、大勢のファンからの激しい怒りを浴びて炎上する事態となった。

「リサ(Lisa)」ことラリサ・マノバン(Lalisa Manoban)さんは2日、バンコクのMQQNカフェ(MQQN Cafe)で行われた撮影での画像を、2810万人超のフォロワーを抱える自身のインスタグラム(Instagram)に投稿した。

 リサさんがレトロな内装の店舗内で黄色いシートに座っている様子を捉えた画像は、350万件の「いいね」と2万500件のコメントが寄せられた。

 ところが、カフェのオーナーがリサさんの来店について下品な発言をし、彼女が座ったシートと使用したカトラリー(食事用の金物類)を売りに出したことから、このカフェにとって新年のお祝いとなるはずだった出来事が、急激に凶事へと転化した。

 オーナーによるフェイスブック(Facebook)への投稿は拡散し、タイのファンたちはこの内容について、セクシュアルハラスメントだと非難。オーナーは速やかに自身の「不適切な投稿」について謝罪し、投稿はすでに削除されている。

「すべての批判を受け入れます…起きたことについて心から申し訳ないと思っています」と記したオーナーのフェイスブックページは現在、非公開となっている。

 5日には、MQQNカフェはシャッターが下ろされ、銀色のドア越しに「閉店」の札が掛けられていた。

 今回の騒ぎはカフェのフェイスブックページにまで飛び火。リサさんへの「敬意」を求めるファンらによって星一つの低評価が付けられ、カフェに対するボイコットを誓うコメントも寄せられた。

 ボイコットを呼び掛けたあるユーザーは「好機を危機に変えてしまうなんて、彼はなんてばかなんだろう」とコメントしていた。

 タイ生まれのリサさん、韓国人2人とニュージーランド出身者1人で構成されるBLACKPINKは2016年に結成。世界各地に数千万人のファンを抱え、Kポップの世界的な認知度向上に寄与した。(c)AFP