【1月4日 AFP】ニュージーランドで4日、海岸に打ち上げられていた多数のクジラを海に戻すために約1000人の地元住民や観光客が救助活動を行い、7頭は無事に海に戻った。保護当局が明らかにした。

 コビレゴンドウが打ち上げられていたのは、ニュージーランド北島(North Island)にあるコロマンデル(Coromandel Peninsula)半島の海岸。

 海洋生物の保護団体「プロジェクト・ジョナ(Project Jonah)」は、マタランギ岬(Matarangi Spit)に打ち上げられたクジラ7頭の世話に1000人もの人々が当たっていることを明らかにし、「地元の方々が大変な作業をしてくれている。この地域に休暇で訪れている医療関係者がいれば、協力してもらえると非常にありがたい」とフェイスブック(Facebook)で呼び掛けていた。

 その後、4日午後の満潮時にクジラ7頭が複数の船舶によって水深が十分にある場所に誘導されたという。保護局はツイッター(Twitter)で、「まだ生きている7頭(のコビレゴンドウ)は、マタランギ港(Matarangi Harbour)の外に出された。死んでしまった4頭については当局の職員が埋めた」と述べている。

 コビレゴンドウはヒレナガゴンドウの近縁種で、ニュージーランド海域ではヒレナガゴンドウが海岸に大量に打ち上げられることが多い。2年前には、ニュージーランド南島(South Island)北西端のフェアウェル岬(Farewell Spit)に330頭を超えるゴンドウクジラが2度にわたって打ち上げられて死んだ事例がある。(c)AFP