【1月4日 AFP】保釈中にレバノンに逃亡した日産自動車(Nissan Motor)前会長のカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)被告が来週、レバノン検察に出頭を求められる見通しであることが分かった。匿名の当局筋が3日明らかにした。

 レバノン政府は先に、ゴーン被告が合法的に入国したと強調し、同国と日本が犯罪人引き渡し協定を結んでいないことを指摘していた。

 匿名の当局筋はAFPに対し、国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)がゴーン被告に対し「赤手配書」を出したことを受け、同被告に出頭が命じられるとの見通しを示した。赤手配書は、送還や身柄引き渡しなどの法的措置が取られる可能性のある人物について、暫定的に身柄を拘束するよう各国警察に求める文書で、逮捕令状ではない。

 同筋は「レバノン司法当局には彼を聴取する義務がある。しかし、彼を逮捕するか、自由にしておくかについては、まだ選択の余地がある」と説明。聴取は7日か8日に行われる可能性があるとした。(c)AFP/Tony Gamal-Gabriel