【1月3日 AFP】(写真追加、更新)イラクの首都バグダッドの国際空港に3日未明、複数のロケット弾が撃ち込まれ、治安筋によると少なくとも8人が死亡した。

 イラクのイスラム教シーア派(Shiite)武装勢力の連合体「人民動員隊(Hashed al-Shaabi)」は、この攻撃でアブ・マフディ・ムハンディス(Abu Mahdi al-Muhandis)副司令官とイラン革命防衛隊(IRGC)の精鋭部隊「コッズ部隊(Quds Force)」のガセム・ソレイマニ(Qasem Soleimani)司令官が死亡したと発表。米国の攻撃だと非難している。

 ムハンディス副司令官は、イランの支援を受ける人民動員隊の事実上の指導者と広くみなされていた人物で、米国がテロリストに指定していた。人民動員隊によれば、ロケット弾攻撃は深夜過ぎにあったという。

 治安情報筋は、人民動員隊の車列を狙った攻撃だったとしている。イラク軍はこれに先立ち、バグダッド空港にロケット弾3発が着弾し、車2台が爆発したと発表していた。

 バグダッドでは、米軍による親イラン派の強硬派組織「神の党旅団(カタイブ・ヒズボラ、Hezbollah Brigades)」への空爆で戦闘員25人が死亡したことを受けて、人民動員隊の構成員と支持者らが米大使館を包囲する事件が起きたばかり。(c)AFP