【1月2日 AFP】(更新、写真追加)台湾国防省は2日、13人を乗せたヘリコプター、UH60Mブラックホーク(Black Hawk)が同日、台北近くの山地に墜落し、沈一鳴(Shen Yi-ming)参謀総長(62)ら8人が死亡したと発表した。残る5人は救助されたという。

 国防省は当初、地上部隊と救難ヘリを出して捜索しており、10人の生存が確認されたとしていた。ある空軍関係者は、一部の人はヘリの残骸の下敷きになっていると述べていた。

 沈参謀総長らは、旧正月を前に兵士らと会うため、北東部・宜蘭(Yilan)県の軍事施設に向かっていた。事故原因は分かっていない。

 空軍司令官によると、事故に遭ったヘリコプターは離陸後15分もしないうちにレーダーから機影が消えた。

 ヘリが墜落した新北市(New Taipei City)の侯友宜(Hou You-yi)市長は、11人が救助され2人が行方不明になっていると述べていた。新北市の消防当局は地元のテレビ局に対し、沈参謀総長の生存を確認したと語っていたが、国防省はその後、沈参謀総長ら8人の死亡を発表した。

 台湾は今月11日に総統選が投開票されるが、再選を目指す蔡英文(Tsai Ing-wen)総統はこの事故の救助活動と原因究明に集中するため、選挙運動を3日間中断すると発表した。(c)AFP