【12月28日 AFP】インドネシアのスラウェシ(Sulawesi)島で、ワニによる襲撃が立て続けに2件発生し、1人が死亡、1人が行方不明となっている。地元防災当局が27日、明らかにした。同国では今年、ワニの襲撃による死亡事故は、今回で5件目となる。

 襲撃は連日、東南スラウェシ(Southeast Sulawesi)州北コナウェ(North Konawe)県を流れる、隣接した河川で発生。地元の防災当局によると、1人目の犠牲者である48歳の女性は26日夜に襲われ、ラリンドゥ(Lalindu)川で同日、遺体となって発見された。遺体が見つかった場所は、襲撃現場から2キロほど離れたところだという。

 防災当局によると、犠牲となった女性は娘と一緒に川で洗濯をしていたところをワニに襲われ、娘が通報した。

 さらに防災当局は27日、別の女性が再び他の川でワニに襲われたと通報を受けた。2件の襲撃が発生した河川は連結しており、20キロしか離れていない。

 防災当局は27日、2人目の女性の身元はまだ特定できておらず、救助隊が川で捜索を進めていると明かしている。

 防災当局のデータによると、インドネシアでは今年、少なくとも4人がワニに襲われ死亡していた。(c)AFP