【12月23日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は22日、暫定的にチームを率いて公式戦10戦8勝の成績を残していたハンジ・フリック(Hansi Flick)監督が、「少なくとも」今季末まで続投することを発表した。

 バイエルンは「少なくとも今シーズン末まで監督を務める」ことで「クラブとハンジ・フリック氏が合意した」と発表した。

 フリック監督は、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)を制したドイツ代表のコーチングスタッフを務めた経験も持つ54歳で、11月上旬に退任したニコ・コヴァチ(Niko Kovac)監督の後を引き継いだ。

 するとフリック監督の下で、チームはドイツのクラブとしては初となるグループリーグ6戦全勝での欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)ベスト16入りを決め、リーグでは21日のVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)戦に2-0で勝利したことで、首位RBライプツィヒ(RB Leipzig)と勝ち点4差の3位で1か月の冬季休暇に入っている。

 カール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)社長は、「FCバイエルンはハンジ・フリックの働きに非常に満足している」「監督としての彼の下、チームはサッカーの質の面でも、残した結果の面でも飛び抜けた成長を示している」と話した。

 フリック監督は何人かの主力選手も再生させていて、特にトーマス・ミュラー(Thomas Mueller)やFCバルセロナ(FC Barcelona)から期限付きで加入しているフィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)は輝きを取り戻した。

 ハサン・サリハミジッチ(Hasan Salihamidzic)スポーティング・ディレクター(SD)も「ハンジはクラブの信頼を得るにふさわしい」「この数週間、選手が非常に自信を持って自分を表現していることが示すように、ハンジ・フリックの下でわれわれは正しい道を歩んでいる」とコメントした。

 チャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦では、2012年の決勝で対戦したチェルシー(Chelsea)と当たることが決まっている。チームは今後クリスマス休暇を過ごした後、1月4日から10日までカタールのドーハで合宿を張り、1月19日のヘルタ・ベルリン(Hertha Berlin)戦でリーグ後半戦の戦いを開始する。

 フリック監督は「FCバイエルンが、今後も私に監督として信頼を置いてくれることをうれしく思う」「選手やコーチングスタッフとの仕事をとても楽しんでいる」「まずはバッテリーを充電し直し、それからミュンヘン(Munich)にできる限り多くの勝利とタイトルをもたらしたい」と話した。(c)AFP/Ryland JAMES