【12月18日 AFP】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は18日、ポルトガルから同国への返還20周年を間もなく迎える特別行政区マカオ(Macau)に到着した。マカオの祝賀の様子は、数か月にわたる混乱が続く香港とは対照的だ。

 習氏は同日から、マカオ返還20周年の当日となる20日まで、3日間の日程で同地を訪問。習氏の訪問に先立ち、現地では警備が強化されていた。

 中国指導部はマカオを「一国二制度」の成功例としてアピールしようとしている。共産党幹部らは、カジノで富を成し、中国政府による統治に従順な人口70万人のマカオを大いにたたえている。

 1999年にポルトガルから返還されたマカオでは、香港で広がっているような反政府運動はほとんど見られていない。香港市民の多くは中国政府による統治に怒りを抱いており、6か月前から続いている民主派デモはしばしば暴力沙汰に発展している。

 習氏は19日には、地元の首長らと面会し、夕食会や文化行事に出席する。20日には、マカオの賀一誠(Ho Iat-seng)新行政長官の就任式に臨む予定。(c)AFP/Yan ZHAO