【12月18日 AFP】イングランドラグビー協会(RFU)は、南アフリカがW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)の1年半前に指揮官を交代して大会を制覇したことを引き合いに出し、エディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)の2023年フランス大会までの続投を今すぐ決めることはないと話した。

 イングランドは、日本大会では南アフリカに12-32で完敗して優勝を逃したが、決勝に進出。ジョーンズHCとの契約が2021年限りで切れる中で、早めに次のW杯までの続投を決めておいた方が利点は大きいという声があり、RFUのビル・スウィーニー(Bill Sweeney)最高責任者(CEO)も、日本から帰国する前には、契約延長が「当然」と話していた。

 しかしその一方で、南アフリカは代表史上でも最悪に近い状態にあったチームをラシー・エラスムス(Rassie Erasmus)HCがわずか18か月で復活させてW杯制覇に導き、また先日ニュージーランド代表の新指揮官に指名されたイアン・フォスター(Ian Foster)HCも、契約期間はわずか2年間となっている。

 それもあってかスウィーニーCEOは17日、ジョーンズHCとの契約延長を焦らないと強調し、「現段階では、そうする理由が見当たらない」とコメントした。

「ニュージーランドはフォスターとの2年契約を結んだばかり。エラスムスはW杯の18か月前に就任した。果たしてW杯までの4年間を誰か一人に任せるのが正解なのだろうか?」

「一貫性が増すという点ではそうかもしれないが、カレンダーのこの日までに決断を下さなければ、フランスへ向けた準備ができないと言うつもりはない」「差し迫った決断を下すべき期日が迫っているわけではない」 (c)AFP/Julian GUYER